ここ
12月22日に早稲田大学学生会館にて、モンゴルプロジェクト2007報告会が行われました。
年末の忙しい時期にも関わらず多くの方々に来て頂くことができました。ありがとうございます。

(展示資料)
第一部はプレゼン形式の報告、第二部はパネルディスカッション形式で参加者も巻き込んで議論を行いました。自分たちの意見や想いを共有できた事は、とてもよかったと思います。

(プレゼン担当勝田君)

(来て下さった方々)
参加者もスカウト関係者だけでなく、お世話になったNGOの方々も来て下さいました。報告をここで終わらせるだけでなく機会があればどんどん発信して行きたいと思います。また、出張プレゼンも承ります。

(集合写真)
また、モンゴルプロジェクト2007報告書(β版)(PDF)も完成しましたので、是非ご覧下さい。
ちなみにこちらは昨年度プロジェクトの報告書です。合わせてご覧下さい。
12月15日に早稲田大学ローバース新宿2団ローバー隊の入隊式及び活動報告会が行われました。
今回入隊したのは欠席者を含めて5名。全員の入隊が認められました。

(ちかいの再認)

(集合写真)
これからの活躍に期待です!
その後、いねやにてOBコンパが行われました。恒例の自己紹介後、紺碧の空、校歌を熱唱しておわりました。


お越し下さったOBの方々、ありがとうございました。
こんにちは。
だいぶ更新が止まっていました。ごめんなさい。先週2007年度後期活動報告会を行いましたので、この場でも行いたいと思います。
【10月】
■世界スカウト財団とのラウンドテーブル
10月5日に京王プラザホテルにて、世界スカウト財団と日本のローバースカウトとのラウンドテーブルが開催され、ローバースから2名参加しました。この行事の主催は、世界スカウト財団です。世界スカウト財団はWOSMの育成会みたいな物だそうで、年間予算の30%ほどを寄付しているそうです。
その財団の理事会と新しいメンバーの認証式が東京で行われたので、ついでにラウンドテーブルも行われました。
(ラウンドテーブルの様子)
財団側の参加者は名誉総裁のスウェーデン国王はじめ、社会的に大きな影響力を持つ方々が多く参加して下さいました。そのような方々と話す機会というのは普段生活している分にはあるはずない事なので、直接お話しできた事はとてもよい経験となりました。
準備、運営もローバースカウトの手によって行うことができ、普段の成果が発揮できとてもよかったです。

(真ん中がスウェーデン国王)
■アジア太平洋地域ユースフォーラム・地域会議
10月11日〜14日までユースフォーラムが、14日〜25日まで地域会議がオリンピックセンターで行われました。
ローバースからの参加者としての参加はユースフォーラムに一名のみですが、スタッフとしては全期間通算すると10名ほどがローバースから参加しました。
(ユースフォーラムの集合写真)
輸送、会議事務局、ユースフォーラム運営、招待計画プログラムなど奉仕内容は多岐に渡り、行事運営に大きな役割を果たすことができました。夜遅くまで寝る事も出来ず、また朝は早朝から仕事があるなど体力的にもきつかったです。2週間ほどオリンピックセンターに滞在し、大学やバイトに行かなければならない時もオリンピックセンターから通いました。
(数々のドラマが生まれた事務局)
本当に大変な現場でしたが、モンゴルからプロジェクトに関わっているスカウトが来てくれたり、多くの再会があったりととても有意義な時間を過ごすことができました。また、日本連盟の行事運営の現場を垣間見る事も出来ました。
(モンスカも来たよ)
改善点は多く見受けられましが、多くの人々によって支えられ、成功裏に終えることができ、とりあえずはよかったです。

(改善点)
【11月〜12月】
■世界スカウト環境プログラムワークショップ
11月28日から12月4日まで、スイスのカンデルスティッヒ国際スカウトセンターで世界環境プログラムワークショップが行われ、ローバースから一名参加しました。このワークショップは、世界で新しい環境プログラムを始めようとしている中、そのプログラムや在り方を考える為に行われました。
スイスで行われるという事で、カンデルスティッヒに行く前にジュネーブにより、WOSMの本部を見学してきました。今、世界事務局には日本からインターンシップで行ってる方がいるので、お世話になりました。
(国際スカウトセンター)
(ワークショップの様子)
ワークショップ自体は当たり前ですが全て英語で行われ、日本人も一人だけだったので議論について行く事はとても大変でした。また、世界で議論されている事に関わる事ができ、とても勉強になりました。新しい世界環境プログラムは来年夏に韓国で行われる世界会議で発表されます。
(ヨーロッパのクリスマス)
「空、草原、ヤクの乳」 ~第5回~reverse~
担当:オクイ(記録)
すでに勝田がゲルステイの思い出を語っているが、今回はまた別の視点、ゲルステイ裏についてである。お食事中の方、体調の優れない方の為に、直接的な表現、写真などは控えさせていただく。
8月16日、みどりプログラムを終え、ウランバートルのアパートに立ち寄った後、郊外に向かった。ゲルステイをする為である。観光用のゲルではなく、実際に生活をされているゲルに泊まりたいとの要望だったので、正確な目的地はわからない。うとうとしているうちに道は日本でいう道ではなく、モンゴルで言う「道」になっていた。
右往左往をしているうちに今晩泊まることになるゲルについた。U字渓谷のようなところで地平線は拝めなかったが、見渡す限り草原だった。まさに想像していたモンゴルであった。ゲルの家族もまさに遊牧民で、乳しぼりや馬を柵に追い込んだり、期待通りの仕事をしていた。
数々の乳製品をいただいた。ここで羅列していっても味も雰囲気も伝わらないので、興味を持った方には実際にモンゴルに行って食べることをお勧めする。兎に角、ヤクの乳をつかった乳製品は絶品だった。脂肪分が多く、やや甘みがつよいので、強すぎるコクを気にしなければいくらでも食べ続けられた。夕飯に出された肉うどんに近いものは大変シンプルな味で、ここでカレー粉と醤油の真価を発揮した。
お腹も満ち、日が沈む頃には、空にはちらほら星が出て、山の向こうに太陽が隠れるとプラネタリウムもびっくりの星に彩られた。人間はスケールの大きいものを目の当たりにすると自分の矮小さを知るが、このときは地球自体の矮小さすら感じた。大地に背をつけ星を眺めてぼそりとつぶやいた。
「星座の名前をつけた人たちってかなり暇だったんだな。」
夜も更け気温が下がる頃には、ろうそくの灯火の中、ゲルの中の人たちの胃袋にもほのかに明かりが灯りはじめた。自分はそういった類いのものを受け付けない体質なので、素面のまま談笑していた。宴もたけなわになる流れがなかったので、寝袋に潜り込み、陽気な笑い声を子守唄代わりに眠りについた。
時計をみたときは午前1時過ぎだった。なぜか目が覚めたのだ。ほのかな異臭。最初はゲルの独特な臭いだと思った。耳元にはクルー達の寝息、と異音が。
おろおろおろおろ。
となりで寝ていた彼は気持ち良さそうに純度の高いなにかをだしていた。
「空、草原、ヤクの乳」 ー第六回ー
担当;大原(業務;会計)
6日目
環境教育プログラム(1日目)
この日は長丁場である環境教育プログラムの初日だった。参加するのは日本クルー全員とUBクルー3人。
早朝、ウランバートルのアパートを出発、この日の目的地はサガンボロカス(「白い柳」の意)というオンギ川沿いの小さな集落にある宿泊施設。そこに泊まり、翌日はついにオンギ川を実際に見学するわけでだ。
プログラムは始まったが、この日はひたすら移動。この日までに何度も経験してきたが、相変わらずの悪路である。頭を何回ぶつけた事だろうか。車で川を渡ったりもした。
しかし、人間の適応力と言うのは凄いものだ。そのような環境でも車酔いを訴えるクルーは殆どおらず、また大半のクルーは移動中に眠れるようにもなっていた。(疲れのせいでもあるだろうが…)
長い移動の中、休憩で止まった所でラクダに乗る。ラクダと言う生き物はなかなか乗り心地が良い。さすが観光客向けと言う事で調教されていたのだろうが、こちらの言う事にも素直に従ってくれる。
休憩を何度も挟みつつ、夕方サガンボロカスに到着。小さな集落だった。 泊まるのは観光客向けのゲル。前々日に体験したリアルゲルとは違い、綺麗で設備が整っている。ゲルらしく無いと言えばゲルらしく無い。
荷物を降ろし、ゲルの中でくつろいでいると現地の人に呼ばれた。わざわざ自分たちの夕食のために羊を1頭潰してくれたらしい。解体をしているところを見たが、さすがに手際が良い。最初こそ「動物」に見えていたソレが、あっという間に「肉」に変わっていった。
夕食ができるまでの間、各自思い思いにサッカーやバレーボールをして時間を潰していると、バレーボールの持ち主達がやって来た。試合をする事になったらしい。
彼らはなんと現役のモンゴル軍人。隊長はイラクにも行っていたとか。
試合はモンゴル軍にミスが多く、スカウトの勝利。隊長は部下のだらしなさにイライラしていた模様。試合後は和やかに軍人達と握手を交わし、別れた。
そんな事をしている間に夕食が完成。羊をぶつ切りにし、蒸し煮にしたもの。現地の人々が、お客を歓迎する時に作ってくれるものらしい。
羊臭さはあまり無く、クルーも抵抗無く食べていた。本当に現地の人達の心遣いには感謝をしなくてはならない。プログラム外でも様々な人達のお世話になり、交流する事が出来るのはこのプロジェクトの良さの一つだと実感した。
暖かい気持ちに包まれ、移動の疲れからかいつの間にか深い眠りに落ちていた。
(サガンボロカス)
(モンゴル軍VS.スカウト)
「空、草原、ヤクの乳」 ー第五回ー
担当;勝田(業務;プログラム担当サブリーダー)
5日目
ゲルステイ
空が青いって知ってる?知ってるよね。誰だって空くらい見上げたことあるから。でも、本当に青い空って滅多に見たことないと思うんだ。正直なところ。
その日気がついたら僕は草原にいた。正しくは山の斜面の草の上に寝転がってたんだ。ただ、とにかく寒くて目が覚めたのを覚えているよ。半そでだったしね。最初に目に飛び込んできたのは本当に青い空だった。きっとほとんどの人が見たことのないだろう空。実際、あの空を見たらだれしもが感動して自慢するんじゃないかな。ホンモノの空をみたって。
でも、僕は違った。感動なんてできなかったんだよ。実際のところ。とにかく、妙に気分が悪いんだ。頭も痛い。大体、どうして自分が山の斜面で目を覚ましたのかさえ分からなかった。前日はみんなと一緒にゲルの中にいたからね。そのゲルを遠くに見下ろせる山の斜面に自分がいたことは理解ができなかったし、あんまり考えることもできなかった。本当に頭が痛くて、気持ちわるかったんだ。まったくの話。
しばらくすると、クルーが僕を見つけて、おはようの挨拶をして、どうしてこんなところで寝てるのか、と声をかけた。でも、答えることはできなかった。自分でもどうしてこんな寒い所で寝ているかわからなかったからね。そしてゲルの中が大変なことになっていることを教えてくれた。その時ようやく僕のTシャツからおかしな香りがすることと、頭が痛くて気持ちが悪いことが理解できた。本当にわかったんだ。
それからはとにかく大変だった。10歩あるく毎に座りたくなるんだ。頭が体の一番上にくっついてることが嫌になるんだよ。その頭を地面につけて体中を地面と平行にしておきたくなってしまうんだ。だからまず、ゲルに帰るまでに100万秒くらいの時間を費やしてしまった。本当にみんなに迷惑をかけたよ。何しろ黙ってゲルを出た上になかなか戻ってこなかったんだからね。
そして、全く食べることができなかった。胃の中は空のはずなんだけどね。朝ごはんもクルーがお世話になった家族にふるまったお汁粉も食べようとすら思わなかった。ただひたすら草原の上に体を張り付けて、空を眺めてた。たまに牛にかこまれて食べられそうになりながら。あれは本当に怖かったね。正直なところ。
歩いては座りそして横になる。こんなことを2万回くらい繰り返しながらそこで半日を過ごし、僕に残っていた99%の力を振り絞って、お世話になった家族とクルーや通訳さん、運転手と写真を撮って僕たちはもといたアパートに戻っていった。途中で飲んだオレンジジュースがその日初めて僕が胃の中に入れたものだったんだけど、これが本当に美味しかった。生き返ったような気持になったよ。教えてくれたクルーに感謝だね。嘘じゃなくて。
僕の話はこれでおしまい。もし話そうと思えば、変な香りのしたTシャツの行方や牛に囲まれた時の話、チビすけとの紙風船サッカーとか、そういう話も出来る。でも、あんまり気が乗らないんだ。ほんとの話。なんせひたすら迷惑をかけっぱなしだったからね。ちなみに言っておくと、実は僕だけじゃなかったんだ。そいつはモンゴル3回目だったんだけどやられちゃったんだよね。2人でモンゴルの大地に寝そべって迷惑をかけてた訳。今ではいい思い出だけど、本当にご迷惑をおかけしました。
By Hiromitsu Katsuta
(泊まったゲル)
(ゲルの子供。草原の子供。)
(上を向かなくても、空は見える。星も見える。)