2007年10月04日
 ■  モンゴルプロジェクト2007~連載第三回~

「空、草原、ヤクの乳」  ー第三回ー

担当;三宅(業務;渉外)


 8月15日。日本がアジアを巻き込んだ戦争の反省を歴史に刻んだこの日、アジアの一角、ウランバートルでスカウティングがその偉業を歴史にまた一つ刻み込んだ。


 売り上げ金額90ドル。日本スカウトとモンゴルスカウトが母子家庭のために40個余りの手製石鹸を販売した成果である。多くの人が我々スカウトの活動に共感してくれた。彼らは決して石鹸が欲しいからという理由だけで我々の石鹸を買ってくれたわけではないだろう。我々の熱意を買ってくれたのだ。昼過ぎから売り始めた石鹸はあっという間に70ドルという名の人々の善意に形を変えた。午前中の会議でここまでの売れ行きを予想した人がいただろうか。12年以上のスカウト人生を送ってきたが、スカウティングの力を改めて実感した。我々の仲間は世界中におり、世界中で人々に認められていたのである。


 販売活動終了後、反省MTGに入った。日本スカウトもモンゴルスカウトも自分たちのした活動が楽しかったと言った。これが大切なのだと思う。楽しいだけでは目的は達成できない。しかし楽しくなければ活動を継続することは不可能であろう。


 MTG後、ウランバートル郊外に明日使う苗木を取りに行く。モンゴルの陽は長く、6時でもまだ昼のようである。そんな中、モンゴルを移動する限り避けては通れない凸凹の悪路を走ること1時間、何軒かの小屋とゲルが並ぶ集落に到着した。周りには山頂まで草原に覆われた山並みがとめどなく広がっているだけである。近所の子どもたちが集まってきた。皆外国人を見るのが初めてなのだろう。好奇心に溢れた笑顔がまぶしいくらいに輝いている。どこか懐かしい、素朴な幸せで溢れている顔だ。

いつの間にか陽が山並みに沈みかけていた。


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投稿者 waseda-rovers : 2007年10月04日 01:14

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