「空、草原、ヤクの乳」 ー第四回ー
担当;諏訪(業務;クルー業務担当サブリーダー)
8月16日(晴)
今日はみどりプログラムの実施日である。
ウランバートルの東、車で3時間ほど移動したところにあるバガノールというところの小学校でプログラムを実施した。
「これがモンゴルか・・・」思わず声が出た。移動中、始めてウランバートルから出た私達の目の前に広がったのは、見渡す限りの草原であった。初海外の私にとってその光景は感動的なものであり、来る前に自分がイメージしていたモンゴルの姿だった。しかし、朝早くの移動であり意識は次第に遠のいていき、気がつくとバガノールへと到着していた。
到着すると休む間もなく、バガノールのリーダーの方とお会いし、本日行うプログラムのミーティングを行った。プログラムの進行経験のほとんどない私は緊張と不安で押しつぶされそうだった。そんな中、現地のスカウト達とお互いに自己紹介をし、簡単なゲームで打ち解けた後、いよいよプログラムが始まった。
まず、紙芝居を披露し砂漠化についてスカウト達に説明し、その物語にそらせて木の模型を作り、砂漠に見立てた板にその木をたてることで、砂漠に木を植えることの意義、大切さを視覚から訴えた。紙芝居の話は通訳に訳してもらい、ウランバートルスカウトに読んでもらった。なかなかの好演技でバガノールスカウトからの反応も良かった。模型もスカウト達が楽しそうに作っているのが印象的であった。プログラム前に感じていた不安と緊張はいつの間にか消え、みんなの笑顔で自然と私にも笑みが生まれていた。
(紙芝居を披露する様子)
紙芝居が終わると今度は外へ出て植樹を行った。この植樹には吸水性ポリマーを使用して10本、使用せずに10本、計20本のポプラ苗木を日本スカウト、ウランバートルスカウト、バガノールスカウトで協力して植えた。植樹場所には小学校の校庭を提供していただいた。土が硬くスコップでは掘りにくい場所ではあったが、スカウト同士で協力して穴を掘り、無事に木を植えることができた。この成長記録をバガノールのスカウトにとってもらい、成長過程を見守ることとなった。
予定していた活動を終え、スカウト達の感想などを聞き、リーダーの方と今後についての話し合いを行った後、現地のレストランで昼食を取っていると突然テレビに「thank you japan mgl rover scouts」(ありがとう。日本、モンゴルのローバースカウト)という字幕が現れた。バガノールスカウトからの突然の感謝の言葉に驚き、胸が熱くなった。
1年後バガノールに訪れるとき植えた木々はどうなっているのだろうか・・・。期待と不安を胸に抱き、私たちはウランバートルへと帰って行った。
(集合写真)
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