「空、草原、ヤクの乳」 ー第六回ー
担当;大原(業務;会計)
6日目
環境教育プログラム(1日目)
この日は長丁場である環境教育プログラムの初日だった。参加するのは日本クルー全員とUBクルー3人。
早朝、ウランバートルのアパートを出発、この日の目的地はサガンボロカス(「白い柳」の意)というオンギ川沿いの小さな集落にある宿泊施設。そこに泊まり、翌日はついにオンギ川を実際に見学するわけでだ。
プログラムは始まったが、この日はひたすら移動。この日までに何度も経験してきたが、相変わらずの悪路である。頭を何回ぶつけた事だろうか。車で川を渡ったりもした。
しかし、人間の適応力と言うのは凄いものだ。そのような環境でも車酔いを訴えるクルーは殆どおらず、また大半のクルーは移動中に眠れるようにもなっていた。(疲れのせいでもあるだろうが…)
長い移動の中、休憩で止まった所でラクダに乗る。ラクダと言う生き物はなかなか乗り心地が良い。さすが観光客向けと言う事で調教されていたのだろうが、こちらの言う事にも素直に従ってくれる。
休憩を何度も挟みつつ、夕方サガンボロカスに到着。小さな集落だった。 泊まるのは観光客向けのゲル。前々日に体験したリアルゲルとは違い、綺麗で設備が整っている。ゲルらしく無いと言えばゲルらしく無い。
荷物を降ろし、ゲルの中でくつろいでいると現地の人に呼ばれた。わざわざ自分たちの夕食のために羊を1頭潰してくれたらしい。解体をしているところを見たが、さすがに手際が良い。最初こそ「動物」に見えていたソレが、あっという間に「肉」に変わっていった。
夕食ができるまでの間、各自思い思いにサッカーやバレーボールをして時間を潰していると、バレーボールの持ち主達がやって来た。試合をする事になったらしい。
彼らはなんと現役のモンゴル軍人。隊長はイラクにも行っていたとか。
試合はモンゴル軍にミスが多く、スカウトの勝利。隊長は部下のだらしなさにイライラしていた模様。試合後は和やかに軍人達と握手を交わし、別れた。
そんな事をしている間に夕食が完成。羊をぶつ切りにし、蒸し煮にしたもの。現地の人々が、お客を歓迎する時に作ってくれるものらしい。
羊臭さはあまり無く、クルーも抵抗無く食べていた。本当に現地の人達の心遣いには感謝をしなくてはならない。プログラム外でも様々な人達のお世話になり、交流する事が出来るのはこのプロジェクトの良さの一つだと実感した。
暖かい気持ちに包まれ、移動の疲れからかいつの間にか深い眠りに落ちていた。
(サガンボロカス)
(モンゴル軍VS.スカウト)
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