2007年10月09日
 ■  モンゴルプロジェクト2007~連載第七回~

「空、草原、ヤクの乳」  ~第5回~reverse~


担当:オクイ(記録)


 すでに勝田がゲルステイの思い出を語っているが、今回はまた別の視点、ゲルステイ裏についてである。お食事中の方、体調の優れない方の為に、直接的な表現、写真などは控えさせていただく。


 8月16日、みどりプログラムを終え、ウランバートルのアパートに立ち寄った後、郊外に向かった。ゲルステイをする為である。観光用のゲルではなく、実際に生活をされているゲルに泊まりたいとの要望だったので、正確な目的地はわからない。うとうとしているうちに道は日本でいう道ではなく、モンゴルで言う「道」になっていた。


 右往左往をしているうちに今晩泊まることになるゲルについた。U字渓谷のようなところで地平線は拝めなかったが、見渡す限り草原だった。まさに想像していたモンゴルであった。ゲルの家族もまさに遊牧民で、乳しぼりや馬を柵に追い込んだり、期待通りの仕事をしていた。

 数々の乳製品をいただいた。ここで羅列していっても味も雰囲気も伝わらないので、興味を持った方には実際にモンゴルに行って食べることをお勧めする。兎に角、ヤクの乳をつかった乳製品は絶品だった。脂肪分が多く、やや甘みがつよいので、強すぎるコクを気にしなければいくらでも食べ続けられた。夕飯に出された肉うどんに近いものは大変シンプルな味で、ここでカレー粉と醤油の真価を発揮した。


 お腹も満ち、日が沈む頃には、空にはちらほら星が出て、山の向こうに太陽が隠れるとプラネタリウムもびっくりの星に彩られた。人間はスケールの大きいものを目の当たりにすると自分の矮小さを知るが、このときは地球自体の矮小さすら感じた。大地に背をつけ星を眺めてぼそりとつぶやいた。


「星座の名前をつけた人たちってかなり暇だったんだな。」


 夜も更け気温が下がる頃には、ろうそくの灯火の中、ゲルの中の人たちの胃袋にもほのかに明かりが灯りはじめた。自分はそういった類いのものを受け付けない体質なので、素面のまま談笑していた。宴もたけなわになる流れがなかったので、寝袋に潜り込み、陽気な笑い声を子守唄代わりに眠りについた。


 時計をみたときは午前1時過ぎだった。なぜか目が覚めたのだ。ほのかな異臭。最初はゲルの独特な臭いだと思った。耳元にはクルー達の寝息、と異音が。

おろおろおろおろ。

となりで寝ていた彼は気持ち良さそうに純度の高いなにかをだしていた。

投稿者 waseda-rovers : 2007年10月09日 11:34

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